InteracはALTを使い捨てにするな!
JULY 2023ゼネラルユニオン
しかし一方では、契約満期になる前に次年度の契約について打診を行い、本人の了解を取り付けますが、教育委員会との契約が成立しなければ、雇用契約満了で簡単に解雇します。
ある組合員は、2年間ALTとして働きました。2年目の1月25日と3月1日に、2回も4月以降の仕事のオファーを受けました。もちろんOK!の返事をしました。ところが、3月12日に、全く突然、3月31日で契約期間満了を通告してきたのです。
厚生労働省の「「有期労働契約の締結、更新及び雇止めに関する基準」には、「1 年以下の契約期間の労働契約が更新または反復更新され、 最初に労働契約を締結してから継続して通算 1 年を超える場合 」には、「契約を更新しないのであれば、、少なくとも契約の期間が満了する日の30日前までに、その予告をしなければならない」とされています。ですからこれは「契約期間満了」ではなく、明確に「違法な雇止め」です。
労働契約法第19条には「当該労働者において当該有期労働契約の契約期間の満了時に当該有期労働契約が更新されるものと期待することについて合理的な理由があるものであると認められる」場合は、契約を更新しなければならないとしています。裏を返せば、契約を更新しない場合は、「解雇」になるということです。ですから、Interacには契約を更新するか、あるいは「解雇」であることを認めて解雇予告手当を支払うかの選択肢以外にないのです。
私たちは、Interacのこうした頑なな姿勢が労働基準法、労働契約法に違反しないのかを確認するために、労働基準監督署へ労働基準法違反の申告することにしました。一つ一つ戦いを積み重ねていきたいと思います。
InteracはALTを使い捨てにするな!
Interacの雇用契約書には「It is agreed that this contract is non-renewable and will not be renegotiated upon its expiration.(本契約は更新不可能であり、契約期間満了後も再交渉されないことに同意するものとします。)」との記載があります。しかし、教育委員会との契約が成立すると、ALTの雇用は簡単に更新されます。
有期契約の雇用契約書に「契約更新不可能」と書いてあっても、実際に契約が更新されれば、この「契約更新不可能」は無効となり「契約更新可能」と読み替えられます。