大阪全労協 30周年の集い

DECEMBER 2022大阪全労協機関紙大阪全労協

12/6/2022

さる11月19日、PLP会館で< 大阪全労協結成30周年を記 念する集い>が開かれた。コロ ナ対策のため外部来賓招請な しで加盟労組組合員と事務 局役員、それに議長経験者で ある4名の顧問が参加した。

右派労戦統一の荒波から
主に70年安保を闘った世 代の活動家が中心となって 70~80年代に総評傘下の大 労組から分裂した戦闘的少 数派労組がいくつか結成さ れていたが、80年代に表面 化した労戦統一の過程の中 で連合にも全労連に行かな い、行けないという労組が 大阪の地にもいくつかあっ た。また、労戦統一を機に 独立した労組もあった。

1989年12月に全労協が結 成されるとともに、大阪で こういった労組がいくつか 結集して全労協参加組合大 阪連絡会議が発足し、 1991年2月2日に全労協 の地方組織として大阪 全労協がついに結成さ れた。ちなみに初代議 長は、その後14年間在 任された前田裕晤さんであ る。「社会運動としての労 働運動」を掲げられたのも 前田さんだった。その精神 は、1995年の阪神大震災の 際に神戸の小学校で大阪全 労協としてテントを張って 炊き出しを続けたり、2011 年の東北大震災の時に加盟 労組が岩手県や宮城県でそ れぞれ救援運動に参加した ところに表れている。

乗り越えて今…
また、この30年間には大 阪全労協とは別個に地域で の労組共闘組織としてつく られたおおさかユニオンネットワーク との関係でさまざまな議論 が起きたり(今となっては知 る人ぞ知る「三山論争」)、 メーデー実行委の枠組みが崩れ そうになった時もあるが、 そのような局面を何度かみ んなの知恵で乗り越えて今 日に至っているのである。

顧問が次世代が
今回の<集い>では、参 加された4名の顧問(石田さ ん、山下さん、福田さん、 但馬さん)からそれぞれこ れまでの活動をふり返って 語 っ て い た だ い た。し か し、4名のみなさんも聞いて いる私たちの方もやはり気 になるのは、世代交代とジェ ンダー平等という今後の課題 にある。後半では、そのよ うな次世代を担う人たち(そ の中の何人かは会場正面に 貼られた「since1991.2.2」 というバナーを指さして「こ のとき自分は中学生だっ た」「ぼくはランドセルを振り 回していた」と口々に言っ ていた!)からも未来に向け た思いのたけが語られた。 世代交代が眼前にある、と いう覚悟が彼らの言葉にも 滲み出ていた。
最後はTesolat議長代行の 音頭による「団結がんばろ う!」で締められた。

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