サンケン争議終結!

SEPTEMBER 2022大阪全労協機関紙

9/5/2022

2020年7月の韓国サンケン電気とその背景にある日本のサンケン電気が偽装倒産-労働者全員解雇攻撃をかけてきてから724日間、昌原・馬山での テ ン ト籠城闘争、さらにはソウルでのテント籠城148日間、APTC事務所でのオフィス座り込み闘争17日間、ハンスト座り込み14日間を闘ってきた韓国民主労総金属労組慶南支部韓国サンケン支会の労働者たちがついに本年7月6日、労使合意を結び、闘争終結を宣言した。


その労使合意の内容については非公表となっているものの、当該韓国サンケン支会の労働者たちによる「立場文」に書かれている「日本をバックにした強大な資本と12人の組合員が競り合って闘い、決して勝利とは言えずとも敗北とは絶対に言うことのできない高貴な闘いの成果を残しました」という一文に込められた当該労働者たちの万感の思いを、まずは受け止め尊重したいと心から思う。

大阪での支援
このサンケン労組支援の闘いについて、私たちは大阪で何ができるかと相談し、とりあえず、まず声をあげようという思いを共有する有志労組33組織が集まって、2020年12月4日、はじめてサンケン電気大阪支店に「偽装倒産撤回!全員解雇糾弾!」の申し入れ行動をおこなった。しかし、その時からサンケン電気は申し入れに対する応接を一切拒否するという無礼極まるものであった。年明けて2021年4月からは毎月1回の抗議行動を行い、サンケン電気大阪支店前に集まって怒りの声をあげ続けてきた。途中からは「有志労組」という位置づけから一段進めて、おおさかユニオンネットワークとしての行動となった。

しかし、今回の争議はコロナ危機のさなかに始まっており、本来だったら海峡を越えて行き来して連帯と団結を深めるはずの日韓労働者の交流が思うようにいかず、具体的な闘争方法についてもどかしさも感じたが、それでも韓国から伝わってくる当該労働者の勇気ある闘いのひとつひとつ に大きく励まされていた。

争議当該訪日!交流しよう!!
当該による終結宣言から3ヶ月たち、ようやく実際に相まみえて交流する機会が実現することとなった。10月3日18時30分よりエルおおさかで、韓国よりサンケン支会当該労働者が来日しての交流報告集会が開かれる。サンケン電気争議撤回・労働者連帯の闘いに心を寄せられたすべてのみなさんに本集会への参加を呼びかける。

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