尾澤さんの釈放実現!弾圧をはね返し日韓労働者の連帯を更に強めよう

JANUARY 2022大阪全労協全労協

1/6/2022

purple Freedom lighted freestanding letters on brown surface
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日本の東証1部上場企業であるサンケン電気による韓国サンケンの偽装廃業・労働者全員解雇攻撃に対して、韓国民主労総韓国サンケン支会は一昨年より一貫して、籠城闘争などさまざまな闘いを展開しながら、全組合員の団結のもと、現在も闘いを続けています。

この韓国労働者の一歩も後に引かない闘いを支援しようと日本でも支援・連帯の闘いが広がっていますが、その中心的存在である韓国サンケン労組を支援する会の尾澤孝司さんが昨年5月、埼玉県のサンケン電気本社前での抗議行動の際に、会社警備員との些細なもめ事を理由に不当逮捕され、その後7ヶ月以上にもわたって、まったく不当にも獄中に閉じ込められていました。

しかし、その尾澤孝司さんが昨年末も押し詰まった12月27日の夜20時30分に、無事解放され還ってきました!

尾澤さんの今回の不当逮捕は、その前後の経過から見ても、明らかに会社と埼玉県警・国家権力が一体となったまったく許すことのできない不当弾圧です。会社前抗議行動でのいわゆる「押した、押さない」程度のやり取りは私たちでもよくあることですが、その程度のことで、7ヶ月以上にわたって不当に拘禁し、ご自身が持病を抱えているにもかかわらず満足な治療を受けさせない、さらには、お連れ合いさんが病気闘病中であるにもかかわらず病を押して駆け付けたお連れ合いさんとの面会を制限するなど、まったく人権侵害以外の何物でもありません。

また、今回の尾澤さんへの弾圧は、ここ数年打ち続く全日建関西地区生コン支部に対する不当弾圧・組織破壊攻撃や、全国一般全国協ユニオン北九州への社前抗議行動を理由とした半年後の組合事務所への不当家宅捜索・PCや組織データ不当押収攻撃などと同じ線上にあるものであり、今年のオリンピック・パラリンピック抗議行動への不当逮捕弾圧や入管施設で不当に命を奪われたスリランカ人のウィシュマさんなど外国人への差別的入管行政なども合わせ、今、国家権力が国家に異議申し立てをおこなう組合や団体、個人を「人権を奪ってもかまわない存在」とみなして徹底的に弾圧しようとしているということが見て取れます。

しかしこのような弾圧に対しては闘うことでしか状況は切り拓けないし、また闘うことによってこそ徐々に風穴は空いてきています。関生支部への弾圧では、昨年後半以来組合側勝利判決が相次いで出されてきています。また労働争議でも、東リ偽装請負事件、大阪府「日の丸・君が代」再任用拒否事件などで、労働者側が勝利する上級審判決が続いています。これらはみな、諦めず倦まず、ひたすら「勝利するまで闘う」ことによってこそ切り拓いてきている情勢です。

とりわけこの韓国サンケン労働者の支援・連帯の闘いでは、私たち日本の労働者が、これまでの日本による植民地支配の歴史と韓国民主化闘争の意義を受け止めて闘うことにこそ意味があります。そういったものとして、一昨年12月よりおおさかユニオンネットワーク参加の労組によるサンケン電気大阪支店に対しての抗議行動が続けられています。次回は1月19日(水)12時、サンケン電気大阪支店(JR大阪駅桜橋口より西へ徒歩約5分、明治安田生命大阪梅田ビル)前です。多くのご参加を!

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