ユニオンぜんろうきょう NEWS2021年11月17日

NOVEMBER 2021ユニオンぜんろうきょう

11/18/2021

今年度の過労死は、認められたものだけで全国で805人

過労死防止シンポジウムが11月15日にありました。生きるための仕事に過ぎないのに、仕事で命を無くした人が約1500人そのうち労災が認められた人が805人でした。

世界保健機構(WHO)では、一日の残業時間が3時間、月に60時間の残業。つまり8時間+3時間の残業=11時間の労働を続けると過労死と認定します。

しかし日本では、4時間の残業=つまり一日12時間労働が続かなければ過労死基準とならない。今年は厚生労働省で、この基準が緩和され、現行の月80時間の残業でなくても状況によっては過労死認定をすることになりました。

労働時間だけでなく、職場のパワハラが過労自殺を引き起こす事があり、命を守るための意識と行動が必要です。

上司、部下と人間関係が固定化され、業務以外にもこの関係を持ち込む人がいます。課長、部長などは、役職名に過ぎず、役割分担に過ぎません。しかもこれは仕事時間の間だけの関係であり、休日や休み時間に持ち込む関係ではありません。

勘違いしている者には、労働組合とともに思い知らせてやりましょう。

10月分の給料から最低賃金が改定されました

大阪の最低賃金が改定されました。時給992円です。しかし、業種によってはそれより1円から10円ぐらい高い額が最低賃金として指定されています。高校生のアルバイトでもこの最低賃金を下回っては違法となります。

残業した場合は、25%増し、休日、深夜で残業なら50%増しです。(休日が定休日となっていれば、労働時間が、8時間を超えなくても休日出勤はすべて残業です。)

もし、一日に8時間働くと、992×8=7,936円となります。月に22日働けば、174,592円です。もし、残業すると1時間当たり1240円です。しかし、社会保険料を払い、家賃もとなれば生活が苦しくなります。

私たちは、時給1500円にすべきだと運動しています。

新自由主義では、格差が広がるばかりで、女性、外国籍、若者、低スキルの労働者、学歴、障がい者、病弱者、など、ますます劣悪な賃金にされます。

新自由主義を推進する自民、維新などの政治を終わらせましょう。

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