大阪全労協 17春闘交流会
                                         大阪全労協 事務局次長 友延 秀雄

 

2017427日、大阪全労協加盟組合間の春闘の取り組みを交流しようと17春闘交流会がエルおおさかにて開催されました。
11組合より21名が参加しました。冒頭、福田議長より主催者挨拶がありました。

 全港湾関西地方の大野進委員長より「港湾春闘の歴史と17春闘の現状と課題」と題して特別報告を頂きました。

かつて、港湾労働の世界では暴力団が手配師として日雇い労働者を支配していました。全港湾は港湾民主化闘争をつづけて
1965
年に港湾労働法を成立させました。この法律により港湾労働に従事できるのは登録した労働者だけとなり、暴力団を排除し
ました。

港湾春闘の特徴は全港湾も加盟する全国港湾と使用者団体による産別交渉です。この交渉を通じて、産別最賃、港湾年金、
新規参入業者の労使事前協議制など産業全体での労働条件の維持・向上が取り組まれています。

2008年に全国港湾はそれまでの協議体から連合体へと発展しました。しかし、近年の課題としては、使用者団体が産別交渉を
否定する動きが出ていることです。特に17春闘においては使用者団体から「産別最賃は独禁法違反である」と発言があり、産別
交渉は紛糾しました。全国港湾はストを何度も打ち、産別最賃の引き上げなどを求めて果敢に闘っています。

報告の最後に、大野委員長より「組合指導者が闘争的であるか否かで、組合の闘争姿勢が変わるのはよくない。闘いの伝統の
継承が重要」、「非正規労働者の組織化が必要」、「共謀罪は労働組合つぶしになる。反対の声をあげよう」と呼びかけがありました。

 
 特別報告に関する質疑応答を経た後、参加した加盟組合からそれぞれの闘いについて次のとおり報告がありました。
郵政ユニオン 「賃上げや均等待遇を要求し春闘交渉をしたが決裂。ストを打ったが使用者はゼロ回答のまま。組合の力を
つけ交渉力を増す必要がある」

 
                     教育合同 「給与、部活の手当、非常勤講師の賃金などで大阪府と交渉している」
報徳学園教組 「賃金は給与規定で定められているので、賞与についてのみ労使で交渉している。職場の非正規化が進んで
いることが課題」
 
 
清掃合同 「非正規労働者の正規化を求めて団交を続けてきた。今年4月から一部正規化した」 
ゼネラルユニオン 「組合員の99%が非正規労働者なので、雇用確保が最優先。労使関係が継続している支部で賃上げを
要求するが、春に限らず年中要求している」

 
 西成合同桜井鉄工分会 「賃上げを要求したところ、使用者が一部容認したので、妥結」
 大理生労組 「賃上げ等の春闘要求について、使用者側と妥結」 
 
YMCA労組 「書記長解雇問題があり、労使交渉は遅れている。組合としては賃上げや時短などを要求する予定」
ケアワーカーズユニオン 「各職場で賃上げなど待遇改善を要求するが、介護報酬の切り下げにより業界全体で厳しい状況。
 個別事業者との交渉だけでは効果が少ないので、行政交渉や産別最賃に向けて産業全体で取り組んでいる」

 
                                                     
NHKスタッフユニオン 「処遇改善、報酬引き上げを要求するが、当局側はゼロ回答。効果的な交渉のあり方について模索中」 

 

個々の組合の報告に関して質問等が行われ、それぞれの組合の闘いについて交流しました。

最後に、まとめとして大野委員長より「全港湾は労使関係が安定しているが、大阪全労協の組合は争議など困難な状況を
抱えている。これからも互いに交流を深め、力を合わせて闘おう」と発言がありました。