◆ 抗議声明 ◆

 

 大阪府警公安3課は、「詐欺容疑」の名目で、5月2日、16か所にも及ぶ家宅捜索、5月19日、3名の不当逮捕を行ないました。この「詐欺容疑」とは、労働組合や市民団体などによって構成される様々な連絡会議や実行委員会が、構成団体である労働組合名によって公的施設の会議室を利用したことを「犯罪」とする、というとんでもない容疑です。

 大阪府警が、具体的に「詐欺容疑」としているのは、エルおおさか(大阪府立労働センター)の会議室を労働組合の名前で申し込んで、「米軍Xバンドレーダー基地反対近畿連絡会」あるいは、「サミット実行委員会」の会議で会議室を利用し、使用料の割引を得たというものです。しかし、申し込み手続きにおいて催し物の内容に「米軍Xバンドレーダー基地反対近畿連絡会」、あるいは、「サミット実行委員会」の会議であることは明記されており、エルおおさかをだます要素など微塵もありません。

 大阪府立労働センター条例の第一条には「労働組合の健全な発展並びに労働者の教養の向上及び福祉の増進に資する集会、催物等の場を提供するため」と、大阪府立労働センターの設置目的が定められています。労働組合が平和運動や様々な社会運動に関して広く市民と共同して大衆的な実行委員会などの会議や集会を開催することは、このような目的に合致する活動にほかなりません。また労働組合事務所など定まった連絡先をもち、日常的な事務機能を持つ労働組合が、こうした活動の事務局的な役割として会場の予約をすることも、一般的なあたり前の活動として行われてきました。

 このような労働組合のあたり前の活動に対して、「詐欺容疑」をでっち上げ、16か所に及ぶ家宅捜索・身体捜索を行い、3名を逮捕するなど、はなはだしい人権侵害です。労働組合の活動を委縮させ、労働組合や市民が共同した運動をつくるための「会議」そのものを不当に制限するものであり、労働運動と市民との分断をはかり、活動に介入しようとするものに他なりません。また同時に、人々の怒りがたぎる沖縄の米軍基地反対闘争や、世界の1%の側の支配者たちが集う「伊勢志摩サミット」反対闘争に対する弾圧であり、それらの闘いと労働運動との合流に対する弾圧でもあります。

でっち上げとこじつけで、病人を含む3名を見せしめ的に逮捕するなど、まるで戦前をほうふつとさせるような不当拘束であり人権侵害です。日本国憲法に定められた基本的人権をことごとく踏みにじる大阪府警を尖兵とした政府・裁判所による不当捜索・逮捕は、憲法99条違反と言わざるを得ず、決して許されるものではありません。

不当逮捕された3名のうち、1名は体調不良のため逮捕翌日に釈放されましたが、残る2名が釈放されたのは結局「伊勢志摩サミット」終了後の5月29日でした。ここにも、この弾圧の狙いが浮き彫りにされています。

大阪全労協は、このような不当な介入・弾圧に強く抗議するとともに、今後も諸団体とともに、反戦平和運動・反基地運動、労働運動の前進を担っていくことを表明します。

2016年6月2日

全国労働組合連絡協議会大阪府協議会(大阪全労協)

            議長 福田 徹矢

大阪市中央区北浜東1−17

電話06−4793−0735

 


戻る