過労死防止大阪センタ−シンポジウム
「若者の過労死と経営者の責任」
       〜ワタミ和解から何を学ぶか〜

                     

 「過労死」が国際語「karoshi]となってから20年以上が過ぎました。しかし、過労死はなくなるどころか、過労死・過労
自殺(自死)寸前となりながらも働き続けざるを得ない人々が大勢います。昨年3月の結成集会のもよう
厚生労働省「過労死等とその防止への理解を深めましょう」パンフレット

 
森岡関西大学名誉教授 過労死防止大阪センタ−代表幹事の挨拶から
2008年6月12日、入社2ヶ月と12日で1人の女性がマンションから転落死しました。(享年26歳)
「世界中で一番たくさんのありがとう」を集めるのワタミ標語に共感し、「一番興味があるのは、生きるということ。人と生を支
える土に関する仕事がしたい」と夢を尋ねる社内アンケ−トに彼女は答えています。
 
鈴木 大阪労働局基準部部長                 田中 連合大阪事務局長
入社前に過労死のテレビ番組を見て「(ワタミ)がもしおかしな会社だったら、すぐ辞めて帰ってくるから」とお母さんにつげて
います。そして死の直前に買ったもの=シャンプ−、リンス、目覚まし時計。
 
鈴木 大阪労連事務局次長                 福田 大阪全労協議長
(雇用期間の定めのない労働者=正社員)として4月1日入社。13日から和民店舗での勤務を開始、就業時間はお昼すぎの3時
から翌朝の3時まで。会社指定の社宅に居住を命ぜられ、仮眠をとる休憩室がないため電車の始発まで店内で拘束。休憩時間は、
せいぜい30分程度しかなかった。配属後から亡くなるまで、完全な休日は一日しかなかった。
月給19万円のうち深夜労働手当3万円分(129時間分相当)を組み込む。渡辺美樹の著書などの購入代金を賃金から差し引く。
 
遠くからおいでくださいました                ワタミ事件を担当された 玉木弁護士 
ワタミは36協定で月120時間の時間外労働を法定内だと主張。(ワタミのH20年36協定特別条項は、時間外月120h、
年間950hまでOK、このような会社たくさんあります。) 東部労組労働相談の事例
   
日記帳「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けてください。誰か助けて下さい」
(2008年5月15日付)
渡辺美樹からの弔電「心の病みを察知できなかった」とあり、2012年2月国が労災を認めたあとも、面談や謝罪を拒み続けま
した。「法的責任は認めない、見舞金はだす」に終始。
  
                              須田 東部労組書記長
何故娘が亡くならなければならなかったを知りたいの一念。ご両親はゼニカネの問題ではない。東京東部労組もゼニカネ(合理性)
を基準にしないことで支援、遺族として組合に加入し団体交渉、を開始する。過激なことはしたくないと物静かな印象であった
と須田書記長。
 
2013年6月、渡辺美樹の参院選立候補に、お父さまが自民党職員の胸ぐらをつかむ「なんでワタミを候補にするんだよ!毎日泣いてい
るんだよ、俺たちは!」

参院選当選後のインタビュ−記事  過労自殺は何が原因なのかとう質問に「なぜ採用したのか。なぜ入社一ヶ月の研修中に適正
不適正を見極められなかったのか。本当に命がけで反省をしている」とあり、本人に適正がなかったと、こいつは本気で思っている。
2013年12月、提訴。ワタミ側の職制らが傍聴席を占拠する。渡辺は出廷し「道義的責任はあるが、法的責任は争う」と。

 
・「途中でやめるから無理になるんです。途中でやめなければ無理じゃなくなります。鼻血をだそうがブッ倒れようが、とにかく
一週間全力でやらせる。そうすればその人はもう無理とは口がさけても言えないでしょう。無理じゃなかったことになります。そ
の後はもう『無理』なんとことは言わせません。
・「たとえばビルの8階とか9階で会議をしているとき、『いますぐ、ここから飛び降りろ!』と平気でいいます。
・あのころは僕、そいつの頭を何度もスリッパでひっぱたいていました」
・「12時間のうちメシを食える店長は二流だと思っている。命がけでお客さんを見ていたら、ものなんて口に入るわけない。水
くらいですよ」
「365日24時間死ぬまで働け」彼女が読んだはずの(ワタミ理念集)  彼女が最後に購入した「シャンプ−、リンス、目覚
まし時計」は明日もガンバロウを体現している。適正がないからこうなったのか!
 
インタ−ネット上で問題が拡散、「炎上」、マスコミ報道、その後ブラック企業大賞受賞、経営危機(客離れ、人手不足、2期連続
赤字、株価低迷、介護部門の売却)が進む。
 
労働者と経営者はウインウインの関係にはけっしてならない。
「会社と渡辺美樹らの法的責任を認める・非公開条項はつけない」を和解交渉にあたっての2つの前提とし 昨年12月8日和解が
成立しました。
ワタミ過労自殺損害賠償事件 和解条項