「日韓条約50年『解決済み』論の暴力に抗して
      〜いま、問われるべき過去清算とは〜」

                      主催: 戦後70年 東アジアの未来へ!宣言する市民

   時おりしも、安倍首相が沖縄に行って6・23「慰霊の日」の式典で沖縄の人々からの猛烈な「帰れ」コールを浴びています。
そんな、戦後70年の総括が問われる今、安倍訪沖前々日の6月21日、「日韓条約50年『解決済み』論の暴力に抗して〜いま、
問われるべき過去清算とは〜」と題された集会が大阪市内で開催されました。
 主催は、<戦後70年 東アジアの未来へ!宣言する市民>という市民の集まりです。第2次世界大戦での日本敗戦から70年経
っても戦争責任と戦後補償に決着をつけることができず、それどころか近年ますます居丈高な近隣諸国への高圧的対応と歴史認識の
反動化が目立つ政権に対し、いても立ってもいられぬ市民が集まって始めた運動です。

 
 すでに5月には出発集会が持たれ、そして今回の集会は、学習会として位置づけられて、2人の研究者からの講演がありました。
1人目は、「韓日過去清算の法的構造」と題して金昌禄(キム・チャンノク)さん(慶北大学法学専門大学院教授)から、また2人
目には「日本と朝鮮半島の過去清算問題は『解決済み』なのか?」とのタイトルで庵逧由香(あんざこ・ゆか)さん(立命館大学)
から、それぞれ問題提起がありました。

 
 金さんの話は、主に韓日条約の法的構造と韓日両政府のそれぞれの解釈を分析し、さらに請求権協定に関する合意の不十分さを
指摘したものでした。

 
また、庵逧さんは、日韓間の過去清算問題について、植民地支配と戦争動員に対する戦後補償の問題と、植民地支配に関わる歴史
認識の問題の2点に着目し、戦前・戦中の日本国内での植民地認識の実態と、日本敗戦後=植民地解放後現在に至るまでの日本国内
での歴史認識問題の変遷を実証的に指摘されていました。とくに、庵逧さんの発言の中は日本と韓国それぞれの民衆の闘いにも触れ
たものであり、リアリティのある話でした。
 
 その後、このお二人と服部良一さんとのクロストークの時間があり、さらに現場で闘う報告(「朝鮮学校」「強制連行」「ピース
大阪」「在韓被爆者」に関わるそれぞれの運動体から)を共有して終わりました。
 
このところ、安倍政権の暴走のおかげで、何かと「抗議集会」「抗議デモ」の類が集中し、ともすれば屋外でシュプレヒコールを
あげる場面が多かったですが、この日は久しぶりに屋内集会で歴史的な知識を頭の中で整理しながら講演者の話に集中できた、非常
の中身の濃いものでした。 ただ、こういう次代に伝えたい内容の集会ではありますが、会場いっぱいの参加者の多くは高齢者であ
る、というのが唯一残念でした。
 
 この取り組みは今後、7月7日「市民宣言発表集会」(19時、ドーンセンター、講師:浜矩子さん)、8月15日「8・15集
会 戦後70年 東アジアの未来へ『私たちは行動します』!」(10時30分、エルシアター、講師:高里鈴代さん)と続いてい
きます。
 さらにみなさん方の多くの参加を望みます。また、趣旨に賛同いただける方は、個人賛同(1口1,000円)、団体賛同(1口3,000円)
を募っています。詳しくはHP(戦後70年 東アジアの未来へ!市民宣言発表 )参照