ダメなものはダメ!

            憲法変えるな 5・4集会
昨年なくなった土井たか子さんのDVDが、冒頭上映されました。ダメなものはダメ! 彼女の意志を引き継いでいきたいものです。

  

講演T  「7・1閣議決定と、安保法制の問題点」

                     高作 正博さん  関西大学教授・憲法学
 515事件以来、立憲主義は「議会の権力の衰微ということによって徳色づけられている。」「わが国の立憲主義が近年かような方向に変遷しつつあることをわ
が国の政治がファシズム化している説く人たちがすくなくない。・・・・・立憲主義はいまやひとつの危機に立っているようにおもわれる。」

この論文は、憲法学者 宮沢俊義が、昭和12年に寄稿したものです。

 
「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」という閣議決定が昨年7月1日になされました。と、同時進行として特
定秘密保護法の施行、メディア規制、野党の質問に「日教組から支援を得て!」と総理自らヤジを飛ばす・・異論の排除、辺野古での暴力による排除etc・・

 
新安保法制の内容は、一見非常に難しいそうです。が、先月27日、政府は18年ぶりに「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」の改定で合意しま
した。周辺事態が消え、切れ目なく、いつでも、どこにでも、「わが軍」を派兵することにアメリカと合意したということになります。

 
周辺事態法の成立時にも当時の小泉総理は、どこが戦闘地域か、非戦闘地域などわかるわけない。と言っています。そう、わかるわけがないのです。また、相手
が「国家又は国家に準ずる組織」かどうかの判別に躊躇したがゆえに、今アメリカは悩んでいます。

歯止めとして、国会による事前承認をあげていますが、憲法による統制を捨て「民主的統制=国会の承認」を是とする解釈改憲のク−デタの一連の流れのなか
にあります。
そもそも、特定秘密保護法により、判断に必要な情報が国会に提出されるでしょうか?

 
国会報告 水岡俊一参議院議員                ここでも発見、大阪全労協の御大 前田さん

「文民統制」という歯止めも「制服組」が直接具申できるよう改定はすんでしまいましたし、武器輸出3原則は緩和され、非核3原則は、密約の開示により2.5
原則だったことが明らかになっています。
切れ目のないとは、グレ−ゾ−ンからアメリカ軍を守るために、戦闘がおきたら後方支援にはいり、集団的自衛権を行使し、アメリカに「やれっ」と言われて、直接行
使の国となるということですか!

憲法と政治の「裂け目」は拡大しています。

       
そもそも、米艦は民間人を乗せません。過去に断られています。   北朝鮮・中国のミサイルは北極まわりの方が早く
着弾します、軍事上の常識です。
 講演U 「根本から考えるために〜民主主義と憲法」
                高橋 源一郎さん    作家・明治学院大学教授 


高橋さんは、数多い講演をこなしてこられた経験から特技があるそうです。当日の参加者の平均年令は○○歳っと。当たってる
のかしらん?

 

自民党の憲法本「ほのぼの家族の憲法改正ってなぁに?」を読まれて、よく出来ている?・・
嫌いな思想や、人達の意見は聞かない、見ない、ではなくて「読むこと」「聞くこと」。大上段にダメと結論するのではなしに、
相手が理解してくれなくても、相手を理解することが、民主主義だっ、と。

 
説得力はあるけど、大阪で言えば橋下さんの本など読みたくない・・が本音。しかし高橋さんは橋下さんの本をすべて読破した
そうです。「どうして君は友だちがいないのか (14歳の世渡り術)」内容は、彼の体験として中学の時、いじめにあい、いじめる
側にまわればいい、どうせ社会にでたら学校での付き合いなど、無関係。また弁護士時代の「相手を論破する」では、論破できな
い相手にはキレたふりして席を立つ等々・・読んでみようかとも思ったりするけど、すべて絶版になっているそうです。今、読ま
れたら橋下さん、確かに困っちゃう。

 
同じように、「美しい国へ」をはじめとして安倍さんの本、論文はすべて読まれたそうです。うまい、上手との感想を持たれた
との事。
今回のアメリカ議会でのスピ−チもスミからスミまで読まれたそうです。アメリカについは大変詳しく、学生時にキャロル・キ
ングに想いをはせたなど、固有名詞をだすから説得力がありスタンディングオベーション。他方「痛切な反省」のを示した筈の
相手は抽象名詞の「アジア」だけ。固有名詞である中国を挙げれば南京大虐殺、韓国を挙げれば従軍慰安婦とつづいてしまうか
ら。本音は痛切に思ってないから。言葉というのは正直です。この問題に関わりあいたくないとの気モチがありありです。

 
一方、私たち自身もやっていないだろうか?民主主義がやぶられようとしている今、「強い痛みを感じます」と言っていないだろ
うか。仲間は聞いてくれます。でも、憲法に辟易してる人ではなく、かと言って絶対守りたいとも思っていない人、民主主義が嫌
だと思っている人ではなく、なにより大切なのは「自分の生活、自分の未来」と感じている人達に安倍さんや橋下さんと同じ目線
位置から発言していないだろうか、と問いかけられました。

 
講演の終わりに、47年発行の文部省著作教科書 民主主義の一節を読み上げられました。今発行されたら「危険思想」で発禁に
なるかもしれません。
「民主主義を単なる政治のやり方だと思うのは、まちがいである。民主主義の根本は、もっと深いところにある。それは、みんなの
心の中にある。すべての人間を個人として尊厳な価値を持つものとして取り扱おうとする心、それが民主主義の根本精神である」
(はしがきより)